午前中、チコの家に寄ってみた。私はいつも、玄関からでなく、チコの部屋の窓から突撃潜入する。
もちろん、アポなし。
ちょうどチコは厚化粧をしている途中だった。午前中のこの時間に、メイクをするというルールを作っているらしい。
チコらしいと思いながら、チコのベッドにゴロンした。ちょうど、ゴロンした角度から青空が見える。
10分だけ眠ってしまった、チコのベッドは何故か眠たくなる。
今日は本当に今から仕事なのかというオフモードが入ってしまう、落ち着き過ぎて、こりゃいかんと腰をあげ、おいとました。
隣にいるのが当たり前だったチコに、わざわざ逢いにくるのも、それはそれでオツナモノ。これはある意味、私の「とっておき」である。
昨日は、気ぜわしかった。ココロがクルクル回転反転して、誰かの心にシンクロしまくって、様々な誰彼の不安が、いろんなトコロから押し寄せてきて、哀しみも優しさも、波のように嵐のように。
失恋をした男性が、涙も鼻水も洪水のように流しながら、力まかせに泣く姿は圧巻だった。
「苦しい」と言ってしまえるのは、素直で羨ましいなとも思いながら。
「好きなヒトの幸せがすべて」なのだと綺麗な言葉を呟きながら、こんなに泣くのだから、苦しくて苦しくて、今日その人は、どんな顔で仕事しとるんやろうか。
・・・・・意外と、スッキリした顔で仕事しとる気がする・・・。
そして、私も私の場所へ出勤。
表をほうきではわいていると、クラクションが鳴った。
振り返ると、トラックである。
どこかの業者の知り合いのオッチャンかなと思い、目をこらすと、
運転席には、オッチャンはなかなかやらないであろう奇抜なヘアスタイルの職人が。
右ハゲ、左ウェービーの都倉であった。
満面の笑みで、アリス前にトラックを横付け、
「どっか、行くかい?!!」
「行きますか!」
都倉、現場休憩中の、埃っぽいトラックで10分だけのドライブである、ワラ。

「元気だったかい?」
「元気ばい」
結構意外と、久しぶりだったのである。
「このトラック、関係者以外乗ったのハジメテじゃないかな」
「高いトコロから失礼します、って、景色はいいねぇ」
「だろ!」

そして、周辺をグルっと一周すると、都倉は私をアリスに降ろし、「じゃ!」と、満面の笑みで現場へ帰っていった、ワラ。
「あの笑顔が大好きなのぉ!」と目がハートになっているマキマキさんに、「そうでしょうねぇ」とテレパシーを送ってみた。
会話はほとんど無かったけれど、印象的な一瞬に、なんとなぁく感謝である。
あ!今日何日?!都倉も真紀子も給料出てんじゃん!
ふ〜ん・・・、しめしめ・・・・